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今回紹介するのは、 命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民 という本です。
命を賭して彼らをナチスの手から救ったもうひとりの日本人がいた。杉原千畝の「命のビザ」を手に日本へ逃げのびたユダヤ難民は6000人。滞在期限はわずか10日間だった。
昔、加藤剛主演のテレビドラマ「命のビザ」を見て以来、杉原千畝氏に関心を持ち、関連する書籍を数冊読んでいた。
それからしばらくして、東京タワーで杉原氏の蝋人形と彼が発行したビザのコピーを見た時、心にぐっとくるものがあった。
自分なりにさらに命のビザについて知りたいと思っていた折り、本書を新聞の広告欄で見つけすぐに買いに走った。
著者の山田氏はこの本を書くことが運命だったような気がする。(19p参照)また非常にすぐれた仕事をしたと思う。
アメリカで学び、英語が使えるという彼の強み、俳優というコミュニケーション力の強さは、小辻氏の調査には必須のものであった。また本書の文章は非常に読みやすく、分かりやすいのは筆者の小辻氏を世間に紹介しようという強い意志の表れであろう。読んでいく中で、とくに松岡洋右氏と小辻氏との関係は歴史の不思議というほかなく、小辻氏ひとりではなし得なかった数々のことが松岡氏の助けによって成功している。
もしも横浜の氷川丸に行くことがあったら、ユダヤ難民のリーダー、ゾラフ・バルハフティク氏がこの船でカナダのバンクーバーに渡ったことを本書とともに思い出してほしい。(142頁参照)
この本は自分にとって非常に大切な一冊となった。山田氏に心から感謝している。
以上、興味のあるかたは、実際の商品をアマゾンなどでご確認ください。
今回は、最後までお付き合いありがとうございました。
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