【ノーカット本編】
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本作で長年の俳優生活において映画初主演を飾る高橋克実を迎え、「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」
「オリンピックの身代金」「純平、考え直せ」などを送り出し、直木賞など数々の文学賞を受賞する
ベストセラー作家・奥田英朗の小説「向田理髪店」(光文社文庫刊)を原作とした映画『向田理髪店』の
劇場ポスタービジュアルと今作の動画初解禁となる劇場予告編が完成いたしました。同時にちょっぴり切なく、
ほっこりさせる作品の世界観を感じられる場面写真も公開!さらに、主演の高橋克実をはじめ、主要出演者からのコメントも到着。
10月の公開に向けて盛り上がる映画『向田理髪店』にご期待ください。
やさしく問いかけ、答えてゆく……
コロナで閉塞する現代社会において、人々の心を癒してくれるそんな温かい作品です!
かわりゆく街、変わらない人々。
寂れた元炭鉱町「筑沢町」にある理髪店の親子の葛藤を軸に、過疎化、少子高齢化、介護、結婚難など、
どこの地方も抱える深刻な問題に直面しながらも懸命に生きる人々の姿を通して、現在の日本で忘れられてしまった家族の絆、
人とのつながりの大切さを観る人に思い出させてくれる心温まる物語が誕生しました!
原作は直木賞などを受賞するベストセラー作家・奥田英朗によるもの。「筑沢町」で理髪店を営む主人公・向田康彦を演じるのは、
本作が映画初主演となる高橋克実。また、東京で働いていたものの突然、帰郷し「会社を辞めたから店を継ぐ」と宣言する
息子・向田和昌を白洲迅、康彦の同級生役で板尾創路と近藤芳正、息子が理髪店の後継ぎになることを素直に喜ぶ母・恭子には
富田靖子。どこにでもいそうな等身大の登場人物たちを細やかでやさしさ溢れる演技で魅せてゆきます。
脚本・監督は映画『子猫の涙』(2008年)で東京国際映画祭「日本映画・ある視点部門」特別賞受賞、深津絵里主演
『女の子ものがたり』(2009年)、本作同様、奥田英朗原作、野村周平主演『純平、考え直せ』(2018年)など、
様々な作品を手掛けている森岡利行。深刻になりがちな地方問題を監督の持ち味であるユーモラスでちょっぴり切なく、
そして最後はほっこりさせるタッチで描いています。撮影は地元の方々の大々的な協力によりこの作品の持つ絶妙な世界観を
作り上げることが福岡県大牟田市などをメインとして行われ、できました。変わりゆく故郷の中で私たちがこれから
どう生きてゆくのか?
向田康彦(高橋克実)は妻の恭子(富田靖子)と親から継いだ筑沢にある理髪店を営んでいた。
理髪店の客は近所の老人たちがほとんど。仕事が終われば、近所にあるスナック「昭和下町」で中学からの同級生で
ガソリンスタンドを営む瀬川真治(板尾創路)や電気店を営む谷口修一(近藤芳正)と移り変わってゆく町の愚痴を口にする毎日。
そんなある日、東京で働いていた息子の和昌(白洲迅)が帰郷し、会社を辞めて店を継ぐと言い出す。
和昌の言葉を聞き、恭子は素直に喜ぶが、康彦は自分の過去が頭を過ぎり、不安を感じる。
和昌はそんな康彦の思いを知らず、ゆくゆくはカフェを併設する店にするという夢を語り、理容師学校へ通うための費用を
稼ぐために近くの運送会社でバイトを始める。
久しぶりの親子の生活を続けてゆくなかで、市役所で商工会の経営者を集め、地域振興に関する会議が開催される。
会議では中央官庁から出向してきた佐々木良平(田中俊介)が和昌をはじめ若者世代からの今後、筑沢の活性化のための意見を聞く。
コミュニティFM開設などの意見が上がる中、康彦は過疎化の進む筑沢の現実を終末医療に例え、地方振興の名のもとに和昌など
若者たちを煽る佐々木に疑問を投げかける。しかし、和昌は自分たちの想いを否定する康彦へ反発。
不穏な空気が流れる中、谷口のとりなしでどうにかその場は丸く収まるが、その後、和昌は康彦がいう街の現状を目の当たりにする
ことになってゆく。
やがて人気アイドル・大原零(矢吹奈子)主演の映画撮影が筑沢で行われることになり、一気に街が活気づく。
この撮影をきっかけに康彦を始め、街の人々も変わり始めた――。
高橋克実
白洲迅 板橋創路 近藤芳正 / 富田靖子 ほか
脚本・監督:森岡利行
製作・配給:キャンター
Ⓒ「向田理髪店」製作委員会
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(取材・撮影・編集:儀保俊弥)