行動制限がない2023年のゴールデンウイーク後半がスタートした5月3日、岩手県平泉町では「春の藤原まつり」の「東下り行列」が行われました。
義経役は俳優の犬飼貴丈さんが演じ、会場には多くの人が詰めかけました。
森尾絵美里アナウンサー
「毛越寺には義経の姿を見ようと朝早くからいる人もいて、待っている人からはワクワク感が感じられます」
平安時代に黄金文化を築いた奥州藤原氏をしのんで毎年この時期に開かれる「春の藤原まつり」。3日はメインイベントの「東下り行列」が行われました。
2023年、源義経を演じたのは俳優の犬飼貴丈さんで、様々なドラマやフジテレビの番組「ぽかぽか」などで活躍しています。
4月中旬、体調不良で休養していましたが、3日は元気な姿を見せました。
義経役 俳優・犬飼貴丈さん
「僕の思う義経は凛としつつ美しくて所作もきれいで、そのイメージを壊さないように僕なりにできればいいなと思っている」
「東下り行列」は兄・頼朝から追われる身となって平泉に戻ってきた義経を藤原秀衡があたたかく迎える様子を再現しています。
毛越寺の大泉が池では再会を喜ぶ「ねぎらいの場」が演じられ、舟で10分ほどかけて池を回りました。
その後、義経は白い馬にまたがり中尊寺までの約4キロを練り歩きます。
藤色の衣装に身を包み凛とした表情で手を振る犬飼さんに、沿道からは歓声があがっていました。
中には手作りのうちわを持参した人もいました。
平泉町民
「(目は)もちろん合いました。顔小さかった。カッコよかった」
「こっち見て手を振ってくれたところが、カッコいいなと思いキュンとした」
一関市から訪れた人
「コロナ禍で(これまで)来られなかったが、きょうすごく人がいっぱいいて良かった」
地元の観光協会によりますと、会場には3日の1日で約22万5000人が訪れたということです。
春の藤原まつりは5日まで行われ、最終日には力自慢を競う「弁慶力餅競技大会」が開かれます。