激闘の末、叡王戦での防衛を果たした藤井聡太の5月の対局を振り返る!
——————————
相穴熊の激闘が続いた叡王戦は苦しみながらも3勝1敗で防衛を果たした。名人戦では3勝1敗とリードし、七冠まであと1勝と迫っている。
※対局予定棋士の名前の後の()内は藤井聡太から見た過去の対戦成績。
 
5月6日に第8期叡王戦五番勝負第3局で菅井竜也八段と対戦。菅井の三間飛車から相穴熊の難解な戦いとなるが、終盤の踏み込みが裏目に出て菅井にリードを許す。苦しい終盤戦となるが、巧みな粘りで徐々に差を詰めて最後は逆転。底力を見せて2勝1敗とした。
 
5月10日に第71期王座戦挑戦者決定トーナメントで中川大輔八段と対戦。角換わり腰掛け銀から力戦模様になるが、積極的な仕掛けでペースをつかむ。中川の反撃にも丁寧に応じて差を広げると、最後はしっかりと寄せ切った。2回戦では村田顕弘六段(3勝0敗)と対戦する。
 
5月13、14日に第81期名人戦七番勝負第3局で渡辺明名人と対戦。角換わりの出だしだったが、駆け引きの末藤井聡太が角道を止めて雁木の戦いになる。先攻してペースを握ったかに見えたが、その後に鮮やかな切り返しにあって苦戦に。最後はピッタリの攻防手を浴びて敗れた。これで七番勝負は藤井聡太から見て2勝1敗に。

Video: https://youtu.be/3rZ8–OweWQ

Write A Comment

Pin