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魅力あふれる俳優陣が紡ぐ春夏秋冬4つの物語をテーマにしたオムニバス映画『夏の夜空と秋の夕日と冬の朝と春の風』。

「芦屋で映画を作ろう」という想いから始まった本作品の企画。町民による芦屋町映画制作実行委員会が発足され、小道具や大道具作り、見物人の整理や炊き出しなど、多くの町民がボランティアとして制作を手伝い、町の全面協力のもと映画が完成した。また、エキストラとしても町民が多数出演し、作品を支えている。

4つの物語すべての監督を務めたのは、深作欣二監督、若松孝二監督らが主催する「映像塾」で映像制作を学び、映画『女子カメラ』『風のたより』を手掛けたほか、MVやCMでも幅広く活躍する向井宗敏。海辺の町の美しい景色を背景に、日常を優しく切り取った珠玉のオムニバス映画を生み出した。

今回解禁となる予告編では、4つの物語と共に4アーティストが書き下ろした曲も一部公開される。

夏の物語『ナツヨゾラ』(主題歌:みゆな「くちなしの言葉」)では齊藤なぎさ演じるゆみに幼なじみの小杉亘(宮世琉弥)が「別に、俺がいなくなったところで何も変わらないだろ…」という言葉を浴びせ、切ないストーリーを予感させる。願いの叶う大きな花火に、2人は何を願うのか…。

秋の物語『時々もみじ色』(主題歌:BENI「夢色日和」)では日々けんかに明け暮れていた高校性の大和(鈴木伸之)に「オリンピックでも目指さないか?」と安田(モロ師岡)が誘うシーンから始まる。そして「こいつは、何か打ち込めることがあったほうがいいんだ…」と膝をつきながら安田は大和のために何かを訴える様子が描かれている。

冬の物語『冬のふわふわ』(主題歌:moumoon→「OneTime」)では京で革工房を開いた菊池綾子(飯豊まりえ)が「デザインはいいんですけど…」と言われながらも必死にデッサンをするシーンから始まる。叔父の修二(袴田吉彦)に「モノを作るやつは、いつも誰かのことを考えてつくらないと」投げかけられ、自分に足りないものは何なのか、思い悩んでいく様子が描かれている。

春の物語『桜咲く頃に君と』(主題歌:ハジ→「春夏秋冬。」)では「好きな場所で、自由に過ごすことによって余命が伸びるケースは多々あります。」と言う担当医の言葉から始まり、余命幾ばくもない妻・真奈(平田薫)と小学校教師の尚也(市原隼人)が残り少ない時間を噛みしめるように過ごしている様子が映されている。しかしラストには「尚也のこと、幸せにできなくてごめんね…」と涙ながらに話す真奈。2人の運命はいかに…。
2019年10月25日公開

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