『龍が如く8』(りゅうがごとくエイト、英題:Like a Dragon: Infinite Wealth[2])は、セガゲームスより2024年1月26日に発売されたゲームソフト[3]。
キャッチコピーは「世界一、運が悪くて世界一ハッピーなヤツらの物語」。
海外版も同日に発売され、ニューヨーク・タイムズに一面広告が掲載された[4]。なお、英題は今回から日本語タイトルの訳である「Like a Dragon」となり、副題の直訳は「無限の富」となっている[5]。
概要
2021年10月8日に制作を発表[6]。『龍が如く7 光と闇の行方』に続く龍が如くシリーズナンバリング作で、ナンバリング作品の発売は約4年ぶりとなった[6]。
なお英題は従来の「Yakuza」から「Like a Dragon」に変更された。これについて制作総指揮の横山昌義は「日本・アジアのシリーズファンの方と、前作からシリーズをプレイされた方とでは今作のメッセージが変わると考えたから」とした。また、日本語版で副題を付けなかった理由として横山は、複数の視点から複雑に絡み合うストーリーや過去作の経験によって感じ方が異なることから「“副題”は、ひとつではないと考えています」とした上で、「プレイを終えた後に、自分だけの“副題”をつけていただけると幸いです。」とSNSに投稿した[5][7]。
音声に関しては、従来の日本語、英語に加えてシリーズ初の中国語音声にも対応する[8]。また、字幕は11言語に対応している[注 1]。
今作は春日一番と桐生一馬のW主人公となり、春日視点では母親探しの旅が行われ[9]、桐生視点では癌になったことをきっかけにエンディングノートを作ることで自身の人生を振り返っていく[10]。
舞台は前作からの神奈川県の横浜・伊勢佐木異人町に加え、初の海外ステージとなるハワイ・ホノルルシティが登場する[11]。
バトル部分は前作から引き続きRPGのコマンド式となっているが(桐生のみ、能力強化でアクションアドベンチャー方式でのバトルが可能。)、前作と比較してプレイヤーの自由な移動が可能になったり、「吹き飛ばし攻撃」の強化など、よりアクション性と戦略性を増したシステムとなっている[12]。
メインゲストには前作から引き続き、俳優の堤真一、安田顕、中井貴一が出演し、また、同じく俳優の長谷川博己、成田凌や、歌手でKing Gnuのボーカルである井口理らが今作に登場する[13]。その他のゲストとしてはYouTuberの朝倉未来、ラッパーの宇多丸、TBSテレビのアナウンサーである宇内梨沙、ガチャピンやムック、ウェザーニューズの檜山沙耶や駒木結衣などが出演している。なお朝倉が出演する事は朝倉のYouTubeチャンネルにて明かされた。[14]
難易度の選択は「7」に引き続き、ダウンロードコンテンツの「マスターズバケーションパック」適用かつ2周目以降に限定される。なお、龍が如くシリーズ恒例の過去作のセーブデータ引き継ぎによる特典は存在しない[15]。
発売日の1月26日にシンガーソングライターの椎名林檎の楽曲を使用したことを発表した[6]。ゲームで楽曲を使用するアーティストを発売日まで伏せておくのは異例である[6]。
ストーリー
2022年。春日一番は渡世の親・荒川真澄の遺志を継ぐべく、ハローワークで元極道者の社会復帰に奔走していた。かつて春日と共に戦った仲間たちもそれぞれの日常に帰り、新たな夢を追っていた。
しかし、春日を中傷する一本の動画がネットに投稿されたことで、彼らは再び居場所を失ってしまう。そんな中、横浜に根を張る極道組織「横浜星龍会」の若頭・海老名が、ある男を春日に引き合わせる。その男とは…… かつての春日の兄貴分・沢城丈だった。沢城の口から信じがたい事実が語られる。荒川真澄の愛した女性であり、春日の母親・茜がハワイで生きているというのだ。余命いくばくもない茜のために、「息子」としてひと目会ってやって欲しい……そう言って沢城は春日に頭まで下げてみせるのだった。
春日は荒川の遺灰を茜に届けるべく、ハワイに向かうことを決意する。そして地上の楽園で巡り会ったのは…… あの堂島の龍・桐生一馬だった。
春日一番、そして桐生一馬。龍を背負う二人の男たちの運命が再び交差する時、日本そしてアメリカをも巻き込む巨大な陰謀が動き出そうとしていた……
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