幕府と薩摩藩が同格??薩摩藩士・五代才助(五代友厚)とシャルル・ド・モンブラン伯爵!パリ万国博覧会でフランスからの600万ドルの借款をめぐる戦い。帰国後、外国事務局判事となった五代友厚は、切腹を世界に知らしめることになる神戸事件と堺事件に対応。堺事件では、切腹する直前だった9名の土佐藩士の命を救います。
2015年連続テレビ小説(朝ドラ)『あさが来た』とNHK大河ドラマ『青天を衝け』で五代才助(五代友厚)を演じたディーン・フジオカさん。『青天を衝け』ではアプローチを変えてきました。なお、第13回は「こんばんは、徳川家康です。」でおなじみの徳川家康(北大路欣也)が、お休みの回でした。
撮影日:2021年5月14日(木) #青天を衝け #五代友厚 #堺事件

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00:00 こんばんは徳川家康です 北大路欣也 お休み 青天を衝け 第13回
00:26 常盤橋公園 渋沢栄一像 第97回 箱根駅伝 2021 復路10区 駒澤大学
00:46 常盤橋公園 渋沢栄一像 第97回 箱根駅伝 2021 復路10区 創価大学
01:00 渋沢栄一像が見切れる 第97回 箱根駅伝 2021 復路10区 創価大学
01:14 青淵 渋沢栄一が心の中で声援 第97回 箱根駅伝 2021 復路10区
01:36 『ブラタモリ』 渋沢栄一像 常盤橋公園
01:46 『青天を衝け』 第13回 栄一、京の都へ あらすじ
02:56 尾高長七郎の命懸けの説得 高崎城乗っ取り計画を断念
03:49 熊谷宿で五代才助(五代友厚)と渋沢栄一がニアミス
04:07 捨小拾大とは 囲碁十訣
04:23 五代才助(五代友厚)とは
05:33 世界に切腹を知らしめた神戸事件と堺事件と五代才助(五代友厚)
05:50 神戸事件 備前藩士 滝善三郎の切腹と五代才助(五代友厚)
06:49 堺事件 土佐藩士がフランス帝国水兵11名を殺害
07:49 土佐藩士11名切腹に外交事務局判事 五代才助(五代友厚)も臨場
08:01 堺事件 妙国寺 土佐藩士切腹で事件発生!五代才助(五代友厚)の活躍
08:26 切腹20名が11名!五代才助(五代友厚)の活躍で9名を助命!
08:55 明治の文豪 森鴎外『堺事件』を読もう
09:06 ディーン・フジオカ『あさが来た』『青天を衝け』で五代才助(五代友厚)
10:27 主演・三浦春馬 映画『天外者(てんがらもん)』を観よう
10:39 まとめ 五代才助(五代友厚)『あさが来た』『青天を衝け』

熊谷宿(くまがやしゅく)で、渋沢栄一が薩摩弁を話す男を見つけます。これが、五代才助、のちの、五代友厚。『西の五代、東の渋沢』と言われることになります。なお、ここで五代才助が話していた、「捨小拾大(しゃしょうしゅうだい)」とは、囲碁十訣(いごじっけつ)の一つで、「小を捨てて大に就け」と言う意味です。

[囲碁十訣と大意]
不得貪勝(貪って勝とうとしてはいけない)
入界宜緩(敵の勢力圏では緩やかにすべし)
攻彼顧我(攻める時には自分を顧みよ)
棄子争先(石を捨てて先手を取れ)
捨小就大(小を捨て大を取れ)
逢危須棄(危険になれば捨てるべし)
慎勿軽速(足早になりすぎるのは慎め)
動須相応(敵の動きに応じるべし)
彼強自保(敵が強ければ自らを安全にすべし)
勢孤取和(孤立している時には穏やかにすべし)
(注)一の「不得貪勝」を日本で「貪れば勝ちを得ず」と訳して、「貪不得勝」と誤記する場合がある。

五代友厚は、天保6年12月(1836年2月)、鹿児島に生まれ、幼少よりその才ゆえに藩主より才助の名を賜った。青年となり、長崎海軍伝習所でオランダ海軍士官より航海、砲術、測量、数学などを学び、勝海舟、グラバーなど様々な人たちと藩を超えての交友を得た。後に、欧州に留学。神戸事件、堺事件と続く外国人殺傷事件の解決に奔走。慶応4年、欧州留学して外国事情に明るいことから、外国事務局判事として大阪在勤。
慶応4年1月11日(1868年2月4日)、神戸事件。三宮神社前で起こった事件。備前藩兵が隊列を横切ったフランス人水兵らを負傷させ、銃撃戦に発展し、居留地予定地を検分中の欧米諸国公使らに水平射撃を加えた事件です。備前藩家老 日置帯刀(へきたてわき)は謹慎。慶応4年2月9日(1868年3月2日)、第3砲隊長 滝善三郎は永福寺で切腹となりました(Old illustration of Taki-Zenzaburo seppuku in Kobe)。
慶応4年2月15日(西暦1868年3月8日)、午後3時頃、堺事件(仏: Incident de Sakai)。和泉国堺の堺港で起きた、土佐藩士によるフランス帝国水兵殺傷事件、及び、その事後処理を指します。泉州堺事件、妙国寺事件とも呼ばれます。フランス海軍のコルベット艦「デュプレクス」が、駐兵庫フランス副領事M・ヴィヨーと臨時支那日本艦隊司令官ロアら一行を迎えるべく堺港に入り、同時に港内の測量を行っていた。この間に、士官以下数十名のフランス水兵が上陸し市内を遊びまわる。夕刻、近隣住民の苦情を受けた土佐藩の警備隊は、仏水兵に帰艦を諭示させたが言葉が通じず、土佐藩兵はフランス海軍水兵を捕縛しようとした。フランス海軍水兵側は土佐藩の隊旗を奪った挙句、逃亡しようとしたため、土佐藩兵側は発砲し、フランス帝国水兵11人を射殺あるいは海に突き落とし溺死させた。フランスなどの諸外国から謝罪と賠償を要求され、発砲した土佐藩兵29人の処刑を要求。外国事務局判事の五代才助(のちの五代友厚)の交渉で20名処刑と決定。慶応4年2月23日(1868年3月16日)、急遽、フランス側からの申し入れで死者と同数の11名が堺の妙国寺で切腹。五代は土佐藩家老 深尾鼎と協議するなど切腹する運命にあった土佐藩士9名の命を救いました。最後まで武士として戦った日本武士の力と、五代友厚の即決即断の働きかけにより、解決された。慶応4年に近畿で起こった、神戸事件、堺事件、パークス英公使襲撃事件のうち、外国側・日本側ともに、最も多くの犠牲者を出した事件。明治の文豪。森鴎外の『堺事件』が、かなり詳しいので、ご一読ください。

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堺事件で死刑判決 以下の20名(堺妙国寺十一烈士銘々図傳 )。
・箕浦猪之吉元章(25歳)六番警備隊隊長
・西村佐平次氏同(24歳)八番警備隊隊長
・池上弥三吉光則(38歳)六番隊警備小頭
・大石甚吉良信(35歳)八番警備隊小頭
・杉本広五郎義長(34歳)
・勝賀瀬三六稠迅(28歳)
・山本哲助利雄(28歳)
・森本茂吉重政(39歳)
・北代堅助正勝(36歳)
・稲田貫之丞楯成(28歳)
・柳瀬常七義好(26歳)
以上11名が切腹(括弧内は没時の年齢)。
・橋詰愛平有道
・川谷銀太郎重政(恩赦直前の1868年9月5日病死)
・金田時治直政
・竹内民五郎都栄
・岡崎栄兵衛重明
・土居八之助盛義
・横田辰五郎正輝
・垣内徳太郎義行
・武内弥三郎栄久
川谷以外は恩赦八士と呼ばれた。

「朝ドラよりも明確に新しい時代を作っていく人という役割を担っている。朝ドラの五代友厚は関西弁が多かったのですが、青天を衝けでは、ほぼ薩摩弁。とてもワイルド。知的に物事を進めていく面もあるので、柔軟でふり幅の大きな変化のダイナミックさを楽しんでいただければ」。青天を衝けの脚本家は『あさが来た』と同じく大森美香さん。なお、五代友厚は信仰心に厚く、大阪の商工業発展のため商工稲荷神社を建立。青天を衝け第13回でも描かれていたように、五代友厚は大久保利通と、よく囲碁をやっていたようです。

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[まとめ]
五代友厚。薩摩藩士。幼少の頃より世界を見つめ、開国派として活躍。二度に亘る海外への渡航で 国際感覚を身につけ、維新後、横浜転勤を機に下野。大阪で実業家に転身、大阪に戻り、財界人として活躍。維新で傷ついた大阪を立ち直らせる。「西の五代友厚、東の渋沢栄一」、「大阪の恩人」とまで言われるようになる。49才の若さで亡くなったのは、大阪にとって痛手であった。三浦春馬さん主演の映画『天外者』も見るとよいでしょう。「天外者(てんがらもん)」とは、鹿児島の方言「すごい才能の持ち主」という意味です。

[五代友厚 年表]
1836年(天保6年)鹿児島城ヶ谷に生まれる。(名は徳助のちに才助 )
1857年(安政4年)藩の選抜で長崎遊学。
1865年(慶応元年)ヨーロッパ留学。
1868年(明治元年)明治政府へ出仕。外国事務局判事。(大阪在勤)
1869年(明治 2年)官を辞す。
1869年(明治2年)大阪通商会社・大阪貿易会社設立。金銀分析所設立。
1870年(明治3年)大阪活版所設立(活版印刷の大阪の嚆矢) 薩摩藩より堺紡績所掛を命ぜられる。(大阪の機械紡績の嚆矢)
1873年(明治6年)弘成館設立。(鉱山経営の統括機関)
1876年(明治9年)堂島米商会所開業。朝陽館設立。(製藍所)
1878年(明治11年)大阪株式取引所設立。大阪商法会議所設立。(大阪商工会議所、初代会頭)
1880年(明治13年)大阪商業講習所設立。(大阪市立大学)
1881年(明治14年)大阪製銅会社設立。関西貿易社設立。
1882年(明治15年)神戸桟橋株式会社設立
1885年(明治18年)逝去(49才)。阿倍野墓地に埋葬。

NHK大河ドラマ『青天を衝け』あらすじ
第13回 栄一、京の都へ
2021年5月9日放送
渋沢栄一(吉沢 亮)と渋沢喜作(高良健吾)は江戸で平岡円四郎(堤 真一)の妻・平岡やす(木村佳乃)から一橋家のご証文を受け取り、無事京都へたどりつく。京都では朝廷が参与会議を開催。薩摩藩などが国政に影響力を持ち始める中、“一度全てを捨て、新しい世を作ろう”と語る松平春嶽(要 潤)に、徳川慶喜(草彅 剛)は静かに怒りを募らせる。一方、渋沢栄一からの文を喜んだ尾高長七郎(満島真之介)は京都に行くことを決意。しかし道中で誤って飛脚を斬ってしまい捕らえられる。栄一の文も見つかり、幕府から目を付けられた栄一と喜作は追い詰められる。

第14回 栄一と運命の主君
2021年5月16日放送
渋沢栄一(吉沢 亮)と渋沢喜作(高良健吾)は、平岡円四郎(堤 真一)から一橋家に仕官せよと迫られるが、渋沢栄一は徳川慶喜(草彅 剛)に自らの意見を建白することを条件に出す。平岡円四郎は遠乗り途中の徳川慶喜に2人を対面させ、屋敷で謁見させることに成功。渋沢栄一と渋沢喜作は、一橋家に仕官することになった。一方、徳川慶喜は、薩摩藩が天皇に信頼の厚い中川宮(奥田洋平)を取り込んでいることに気づく。中川宮を問い詰め、その場にいた島津久光(池田成志)らに“天下の大愚物、天下の大悪党だ”と言い放つ。

第22回 篤太夫、パリへ
2021年7月11日放送
パリに到着した渋沢篤太夫(吉沢 亮)たちは、さっそく万国博覧会の会場を視察。蒸気機関やエレベーター…最先端の西洋技術を目の前にして度肝(どぎも)を抜かれる。しかし、日本の展示ブースに行くと、そこには薩摩の紋が高々と掲げられていた。幕府使節団は薩摩に抗議するが、モンブランと五代友厚(ディーン・フジオカ)が裏で手を引き、幕府と薩摩は同格の政府であると風聞が流れる…そんな中、徳川昭武(板垣李光人)はナポレオン三世の謁見式に出席し、堂々と徳川慶喜(草彅 剛)の名代としての役目を果たす。そのころ日本では、徳川慶喜が次々と幕政改革を打ち出していた。

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