第七話 – 闇芝居生
「おみにえさん」田舎の大学に入学したばかりのある男(橋本祥平)の話。大学から程近い所に住む叔母の家に居候している金田は、ある日友人に誘われ近所の居酒屋を訪れた。ビールを片手に話していると、美味しくておすすめだと友人が注文した「おみにえさん」と呼ばれる食べ物が運ばれてきた。目の前に置かれた丼の中で奇妙な音を立てる「おみにえさん」を見て、金田が声を失っていると……。 「挨拶」アパートに引っ越して間もないある大学生の話。康夫(白又敦)がアパートの自室から出てくると、隣の部屋に住むヤンキー男(田中稔彦)と鉢合わせた。挨拶をするが返事はなく、いつも不愛想で腹が立つ。その点、奥の部屋に住む小太りの男性は、微笑みながら挨拶をしてくれるためとても感じがいい。その晩、康夫が彼女と電話をしていると、突然ヤンキー男が怒鳴り込んできたのだが……。 「家族写真」母親の七回忌に実家へ戻ったある会社員(濱正悟)の話。健次が、アルバムをめくりながら昔を懐かしんでいると、ある一枚の家族写真に目が留まる。健次の隣で顔を伏せて写っている男性に、見覚えがないのだ。父親に、男性が誰なのか尋ねると、「親をからかうんじゃない」と真顔で返されてしまった。その夜、写真を撮影した日の事を必死に思い出そうと再びアルバムをめくっていると……。
#トリハダ

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