2018年9月5日(水)東京・なかのZERO大ホールにて舞台『タイヨウのうた~Midnight Sun~』が初日を迎えた。これに先駆け、同日直前に公開ゲネプロと囲み取材が行われた。サーフィン部に所属する高校生・藤代孝治と、太陽の光に当たる事ができない「色素性乾皮症(XP)」という難病を抱えるヒロイン雨音薫との純愛が描かれた本作は、かつては映画化もされ、大きな話題をさらった。その映画版をもとに舞台化されたのが本作だ。主人公の孝治役は辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)が務め、薫役を柏木ひなた(私立恵比寿中学)が演じる。本作の上演台本はモトイキシゲキ、演出を佐藤幹夫が務める。 (左から)藤原丈一郎、松崎祐介、辰巳雄大、柏木ひなた、高橋惠子ゲネプロ前の囲み取材には辰巳、柏木のほか、松崎祐介(ふぉ~ゆ~)、藤原丈一郎(関西ジャニーズJr.)、高橋惠子が参加した。本作への出演について辰巳は「(本作は)僕自身大好きで、何回も映画を観ました」と思い入れの強さを口にし、「まさかジャニーズ20年目にして、高校生役を演じることができるとは思っていなかったです。本当に嬉しいです!」と現在31歳として照れも交えつつ正直な想いを伝えた。「すね毛も剃りました!藤代孝治にすね毛はいりませんから!」と笑いを交えつつ、辰巳は役作りについての舞台裏を明かしていた。 動画カメラに向かって思い思いにアピール! 『タイヨウのうた~Midnight Sun~』柏木は「いつもはグループにいて、こういう舞台に立つのは初めてなのですごく緊張しているんですけど、『タイヨウのうた』という大きな作品に参加させていただけるということが嬉しいです。(高橋)惠子さんのお芝居をしている姿を見て勉強させていただいています」と緊張を見せつつも素直にコメント。その言葉に「何を言ってるの!」と照れ笑いを浮かべる高橋。「(柏木は)とっても素直で純なところが芝居にも表れています。反応がすごくいいんですよ」とベタ褒めする高橋の言葉に、今度は柏木が顔を赤らめるという一幕も。 松崎&藤原の劇中ユニット「狂った果実」にもご注目ください!辰巳、松崎、藤原は同じ高校のサーフィン部所属という設定を踏まえ、辰巳は「松崎と一緒に日焼けサロンに行きました。本当は海で焼きたかったのですが、時間がなくて」。そして人生初の日サロによって「1日でこれだけ黒くなりました。25分くらいで(焼いた)」と焼けた肌をアピール。一方の藤原は「僕は高校野球(を観にいって)楽しみながら焼きました」と、野球好きならではの日焼け作戦を明らかに。「絶対そうだと思った!いいなあ」と辰巳に羨ましがられていた。 『タイヨウのうた~Midnight Sun~』 『タイヨウのうた~Midnight Sun~』 『タイヨウのうた~Midnight Sun~』 『タイヨウのうた~Midnight Sun~』ゲネプロでは、日中は外に出られない薫が夜になると路上でギターの弾き語りをし、徐々に注目を集めていく場面なども披露された。エビ中を離れ個人で本格的に舞台出演するのは初という柏木だが、とてもそうは思えない、堂々とした演技と、美しい歌声が心に染みいった。また、薫と出会い、やがて薫のすべてを支えていこうと、男として成長を見せていく孝治の真摯な姿も「ヒロインを支える主役」として、辰巳が安定した芝居を見せていた。 『タイヨウのうた~Midnight Sun~』 『タイヨウのうた~Midnight Sun~』 『タイヨウのうた~Midnight Sun~』 『タイヨウのうた~Midnight Sun~』 『タイヨウのうた~Midnight Sun~』舞台上は余計なものを極力取り除きたい、と思わせるような真っ白なセットが左右に組まれ、見せ方によって薫の部屋、病院、孝治たちが集う海岸、路上パフォーマンスをする会場、と次々にその表情を変えていった。そこに映像技術で美しい海と空が描き出される。薫が夜空の中、一人佇む姿はまるで一枚の絵画のような美しい瞬間を作り出していた。 『タイヨウのうた~Midnight Sun~』辰巳は会見の終盤、「この舞台を通して、当たり前の事などないということや、どうしようもできない恋心を皆さんにお伝えできたら。千秋楽まで、毎日どんどん進化する作品になるだろう」とその魅力をアピールしていた。取材・文・撮影=こむらさき

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