高良健吾が主演し、菅原文太主演の『木枯し紋次郎』シリーズをはじめ『真田幸村の謀略』など、50年以上に渡り数々の娯楽作を世に送り出してきた巨匠・中島貞夫監督が放つ、20年ぶりとなる長編時代劇映画『多十郎殉愛記』の予告編が解禁となった。
舞台は幕末の京都。親の残した借金から逃げるように脱藩し、風雲急を告げる京の都へ上洛してきた長州脱藩浪人・清川多十郎。大義も夢もなく日々を無為に過ごす彼は、好意を寄せるおとよの思いに気づきながらも、孤独であろうと日々を無為に過ごしていた。京都見廻組による取り締まりが強まる中、腹違いの弟・数馬が脱藩し、兄の元へとやってくる。その頃、町方からの報告で多十郎の存在を知った見廻組は、新撰組に先んじて手柄を立てようと多十郎の捕縛に動き出す。
すべてを捨てた男と、そんな男を愛した女。そして慕っていた兄を追う弟。3者3様、それぞれの思いを胸に、見廻組との死闘が繰り広げられていく。
本作は「京都撮影所の伝統である“ちゃんばら”を後世に伝えたい」という熱い思いから、日本映画界のレジェンドである中島監督が20年ぶりにメガホンをとった、平成最後の“ちゃんばら”時代劇。根無し草のように生きながらも、ひとたび剣を持てばすさまじい強さと色気を放出する新ヒーロー多十郎を、本格的な“ちゃんばら”初挑戦となる高良が演じる。
解禁となった予告編は、長州藩の中でも名うての剣の使い手である清川多十郎の鬼気迫る殺陣シーンが満載のもの。「桂(小五郎/永瀬正敏)さんを守るにはどうしても、おんしの腕が欲しいんじゃ」と頼まれる中、平然と「いくら出す。さぞ、たんまりと持っているんだろう」と言い放つ多十郎。次いで映像は、多十郎が襲いかかる追っ手を斬りまくる様子が映されていく。
また、何かと世話を焼くおとよ(多部未華子)に対し、「なんでこんな男に」と言う多十郎に対し、おとよが「こんな女やからや」と答えるなど、おとよの一途な思いに胸が締め付けられるシーンも。毎日を根無し草のように生きる多十郎はなぜ、命をかけた戦いをすることになったのか?
『多十郎殉愛記』は4月12日より全国公開となる。
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